新たな個人情報の送受信システム導入を決めた第一生命カードサービスでは、さっそく第一生命情報システム株式会社(以下、DLS)に情報提供を依頼しました。DLSは第一生命グループ企業のシステムを幅広く手がけており、第一生命カードサービスのシステム要件も熟知しています。そのDLSが提案してきたのが、クリプト便オートパイロットオプションでした。DLS個人保険システム第三部 兼 ソリューション営業部 シニアシステムクリエーター 廣澤 東氏は、提案の理由を「要件を完全に満たせるよう最初から開発すれば、数億円規模の投資になってしまいます。そこでさまざまな既存のソリューションを比較検討したところ、大手保険会社でこのクリプト便オートパイロットオプションが使われているのを知りました。さっそく精査した結果、必要十分な機能を備えていることがわかり、これを同じ仕組みで利用できないかと考えたのです」と明かします。
提案を受けた木宮氏も、DLSからの調査結果や運用実績などを踏まえて検討した結果、最重要課題である情報セキュリティの強化に有効だと判断しました。
「さらにもう1つ、今回はこれまで物理メディアの授受に付随して発生していた多くの人的作業や工程を効率化し、省力化とコスト削減を図るねらいもありました。その点でもクリプト便オートパイロットオプションには期待できると感じたのです」。
2014年10月には最初の導入が行われ、まずは同社から取引先へのデータ返送がクリプト便オートパイロットオプション上に移行されました。さらに2015年2月からは取引先から同社への送付も移行が開始され、6月にはデータ授受に関するすべての行程が、全面的にクリプト便オートパイロットオプションへ移行されました。

収納事業部長
木宮 睦仁 氏
「郵送・宅配便からメールでの送受信に移行した結果、物理媒体の送料や関連の業務委託費などが不要になり、処理の自動化で業務効率も大幅にアップしました」