株式会社NEXCOシステムズが、およそ5,300アカウントのユーザーを擁するグループ企業から、ファイル転送サービスのリプレース提案の要請を受けたのは、2015年の夏でした。その企業では、これまで自社開発によるファイル転送サービスを利用してきましたが、保守期限の終了を契機に、よりセキュアで利便性に優れたサービスへの刷新を検討していたのです。
システムのリニューアルにあたっては、いくつか課題があったと、同社 情報システム開発部 開発グループ 主任 柿木賢一郎氏は振り返ります。
「通常であれば、従来のオンプレミスの仮想環境をそのまま使って、新しいサービスを導入するのですが、旧サービスはIE11に対応しておらず、しかもファイル容量の上限が100MBまでという制約がありました。そこで、このセキュリティと使い勝手の問題を一挙に解決しようと、新しいファイル転送サービスを探すことに決めたのです」。

情報システム開発部
開発グループ 主任
柿木 賢一郎 氏
「以前のファイル転送サービスはIE11に対応しておらず、ファイル容量も上限100MBしかありませんでした。このセキュリティと使い方の2つの課題を一挙に解決できる新しいサービスとして、クリプト便の採用を決めました」