住友生命保険相互会社(以下、住友生命)では、さまざまな企業を対象に、在職中の従業員の生活保障を提供する「団体保険」や、退職後の所得保障を提供する「企業年金保険」などの保険を提供しています。これらの保険では、顧客である企業と保険会社の間で、被保険者の異動・保険料・配当金などに関する業務について、顧客情報を含む各種データ交換などのやりとりが日常的に発生します。こうした情報の受け渡しに、これまではFD、MO、CMTといった電子媒体が用いられてきました。しかし近年、セキュリティや業務効率の観点から、電子メールなどを使ったファイル交換への関心が高まってきていたと、同社 情報システム部 システム業務室(当時)の森岡篤志氏は語ります。
「もちろん重要な個人情報を取り扱うため、従来から厳重にセキュリティ対策を施したジュラルミンケースに収めたうえで、郵送手続きを行っていました。しかし最近では社内外から、搬送時の紛失リスクなどをより軽減できる新しい仕組みが欲しいという声が増えてきていました」。
また、FDやMOなどの電子媒体がいつまで利用できるかわからないという懸念もあり、同社ではクリプト便をはじめとするファイル送受信サービスの検討に踏み切りました。

法人総合サービス部
法人サービス企画室(当時)
部長代理
矢野 克博 氏
「クリプト便の導入により、データ授受にかかる日数を短縮することができました。また、電子媒体の搬送が不要になることで郵送料の抑制にも繋がっています。」