2024年5月6日から9日の4日間、「RSA Conference 2024」が米国サンフランシスコのMoscone Centerで開催されました。筆者は展示ブース担当としてRSAC2024に参加していましたが、NRIセキュアの他の参加者たちは各プレゼンテーションや展示ブースでサイバーセキュリティの最新情報を入手したり、ハッキングコンテスト(CTF)に参加したりしていました。
本稿では会期1日目に開催されたCTFコンテスト「Hack The Bay 2024」で4位入賞したチームへのインタビューとともに、RSA Conference 2024の様子をお届します。
RSA Conference 2024 現地レポート
開催概要
- 開催期間:2024年5月6日(月)~ 5月9日(木)
- 会場:Moscone Center(サンフランシスコ)
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参加者数: 約40,000人
RSAカンファレンスは、1993年から毎年行われているセキュリティ業界における世界最大級のイベントです。
今年も4万人を超える世界中のセキュリティ技術者が一堂に会しました。コロナ禍で一時落ち込んだ来場者数も、コロナ禍前の水準まで復活し、会場はもちろん、会場外にもセキュリティベンダーの特設会場やの関連ショップが立ち並ぶなどサンフランシスコ中心地全体が大いに賑わっていました。
公式会場の外もRSAカンファレンス一色|赤い円内全体で大手企業がイベントを開催していた
会場では、セキュリティの最新動向を聞くことができる360のプレゼンテーションと、521のセキュリティ・IT企業による展示が催され、多くの企業が生成AI等を活用したソリューションを紹介していました。
ブリンケン国務長官が登壇した1番大きな会場|開会・閉会セレモニーもこちらで実施
雑然としている会期前
NRIセキュアは、2015年から継続的にRSAカンファレンスに出展しています。ブース運営者は準備のため、会期1日目の前日に会場入りします。
(左上から時計回りに)①会期1日目には大混雑する入場パス受取場 ②各社ブース設営中 ③North EXPOの入り口にも荷物が詰みあがっている ④会期中のNorth EXPO入場待ちの様子
大小のブースから屋外イベントまで、バラエティ豊かなEXPO
準備期間は雑然としていたEXPO会場も、会期1日目が開始する旨のアナウンスが流れるとともに、一気にお祭りムードになりました。カンファレンス参加者向けに軽食がふるまわれていました。翌日からプレゼンテーション聴講で忙しくなる参加者たちが、束の間の自由時間として各社のブースをアルコール片手に周ります。
(左上から時計回りに)①大型ブースが立ち並ぶ ②南京錠をアンロックするとノベルティをもらえるような物理的な催しをしているブースも ③屋外にも設置された企業の会場 ④道路脇で実施しているトリビアクイズイベント
NRIセキュアのブースを運営する中で、ベイエリアだけでなく各国からサンフランシスコに足を運んできた参加者やブース担当者と会話したり、Secure SketCH・Access Check・クリプト便等のグローバルで使用可能なNRIセキュアのサービスをたくさんの方々にご紹介することができ、とても有意義な時間を過ごしました。
NRIセキュアの展示ブース
Hack the Bay 2024 参加者インタビュー
RSA Conference 2024会期中に開催されたCTFイベントで4位に入賞した、マネージドセキュリティサービス開発本部MSSプラットフォーム開発部Oyunbileg Chingunさんと、マネージドセキュリティサービス事業本部MSS一部の齋藤諒人さんにお話を聞きました。
(写真左から)Oyunbileg Chingunさん、齋藤諒人さん
Hack the Bayはいつどこで開催された?
RSAC2024の会期1日目、2024年5月6日14:00~18:00にサンフランシスコにあるGitHub本社で開催されました。
サンフランシスコジャイアンツの本拠地オラクルパーク近くのGitHub本社
Hack the Bayはどのような催し?
ハッカーコミュニティであるPacific Hackers(https://www.pacifichackers.org/)が開催するCTFイベントで、GitHub社をはじめ様々なIT企業に後援されています。
CTF(Capture The Flag)とは、情報セキュリティの分野では、専門知識や技術を駆使して隠されているFlag(答え)を見つけ出し、時間内に獲得した合計点数を競うハッキングコンテストを指します。クイズ形式の問題を解くほか、ネットワーク内で疑似的な攻防戦も行ったりすることもあります。
Hack the Bayで出題された問題は、一般的なCTFジャンルに加え、SIEMでログ析を行う問題や、コミュニティスタッフとコミュニケーションをとることによって解くことができる問題もありました。
Oyunbilegさんと齋藤さんが問題に取り組む様子
Hack the Bayは、RSAカンファレンス参加者はもちろん、一般からも参加可能なCTFです。とはいえ、会期中であるため、RSAカンファレンス参加者が多く参加しており、全体的にセキュリティ技術者の方々がほとんどでした。
参加者の年代は若手から中堅までさまざまで、当日その場にいた人達の間で3人組を作ってエントリーをするルールです。
NRIセキュアの出場メンバは?
NRIセキュアは私たち2名が参加して、当日その場で知り合った中国の方と3人組のチームを作り、4位に入賞することができました。後日、協賛スポンサー企業から上位チームにリュックサック等の企業アイテムが届きました。
当日のスコアボード|4位にランクインしている「Team Shohei」が3人のチーム名
おわりに
筆者は数年ぶりのRSAカンファレンス参加で、サンフランシスコの治安悪化などでRSAカンファレンスがどのような雰囲気になるのか少し不安がありました。蓋を開けてみると中心部全体がお祭り騒ぎとなっていて、以前よりもむしろ活況に感じました。夜間も、各企業がいたるところでネットワーキングイベントを開催しているため、夜道も賑わっていました。とはいえ、最終日のうちにサンフランシスコを後にする参加者も多く、会期終了後は街の中心部も少し閑散としていたのが印象的でした。
RSA Conference 2024のプレゼンテーションを聴講したメンバによる現地レポートも、後日公開予定です。
ぜひそちらもチェックしてみてください!
ホテルで配られていた「安全のしおり」San Francisco Safety Tips for attendees