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NRIセキュア ブログ

手厚い育成制度で目指すのは、「キャリア自律」と「スペシャリスト」としての成長

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    サイバーセキュリティを通して、顧客や社会に「安全・安心」を提供することが、NRIセキュアテクノロジーズ(以下、NRIセキュア)の使命です。その事業を支えるセキュリティのスペシャリストを育成するため、どんな人材開発に取り組んでいるのか──人事部長を務める石田 晴海と、人材開発を担当する田村 史帆に聞きました。

     

    幅広い専門知識を学べる環境で、キャリアの幅を思う存分広げてほしい

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    優秀なエンジニアやコンサルタントこそが、事業を支える軸である──NRIセキュアではこの理念のもと、より強く魅力的な組織を作るための人材育成に力を入れています。 

     

    石田「私は野村総合研究所(以下、NRI)でインフラエンジニアや人事を経験したのち、2021年にNRIセキュアの人事部に異動。2022年10月からは部長として、人事領域全般をマネジメントしています」

     

    田村「私は2017年に新卒で入社し、NRIセキュアのコンサルティング事業本部でセキュリティチームの構築支援や評価支援などのコンサル業務を5年間経験。2022年4月に人事部に異動し、今は新卒採用や人材育成の施策推進に携わっています」

     

    石田 「私たち人事部の人材育成におけるミッションは、事業の最前線で働く社員が幅広い専門知識を学べる環境を用意し、キャリアの選択肢を広げる支援をすることです。

    NRIグループには、事業成長を支えるのは“人財”という考えが根づいていて、私が入社した当初から人材育成の土台はすでに整っていました。NRIセキュアはグループ共通の育成プログラムに加えて、たとえばセキュリティに関するプログラムを加えるなど、必要なスキルやケイパビリティに合わせた独自の研修も行っています。

    NRIセキュアが扱うセキュリティ技術の領域は発展が目まぐるしく、社員個人でキャッチアップしていくのは至難の業。だからこそ会社としてサポート体制を整え、社員たちがスペシャリストとして活躍できるように支えています」


    手厚い支援の背景には「社員一人ひとりがスペシャリストであってほしい」という想いのほかに、「自分のキャリアを自分で組み立てられる人材であってほしい」という“キャリア自律”の考えがあります。

     

    石田 「自分のキャリアを中長期的にどうしていきたいのか、まずは自分でしっかりと考えることが大切。もちろん、考える上での相談にはのりますし、実際にキャリアを歩むうちにプランが変わってもいいのですが、自分はどんな仕事がしたいか、そのためにどんなスキルや資格が必要なのかなど、主体的に考えられるようになってほしい。

    当グループが、新卒採用のときから、いわゆる総合職の一括採用ではなく、職種別採用を実施しているのもその一環です」

     

    田村「入社後はジョブローテーション制度があるので、本人の希望も考慮しつつ、さまざまな領域を経験できます。実際にお客様とディスカッションする中で、こういう知識を身につけたい、こんなキャリアを描きたいというのが見えてくる方が多いようですね。

    自分でキャリアを考え、いろんな業務を経験することで多様なキャリアパスを描ける──そんな環境を提供しています」

    OJT、研修、自己研鑽。3つのアプローチで、成長を全面的にバックアップ

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    NRIグループの人材育成プログラムは、3つの柱から成り立っています。

     

    1つ目は「OJT(On the Job Training)」。ジョブローテーションやインストラクター制度など、実務を通しての学びを最大化するための支援制度が整っています。 

     

    2つ目が「研修」。階層別、キャリア別の社内研修や、NRIセキュア独自で実施する情報セキュリティ研修もあります。

     

    そして3つ目が「自己研鑽」。資格取得など支援し、社員のスキルアップや自己学習へのモチベーションをサポートします。 


     

    田村「入社後は、まずNRIグループ全体の新人研修があります。最初の1カ月はビジネス系の知識、その後の2カ月はIT系の知識を学び、さらに1カ月をかけてNRIセキュア独自の新人研修を行います。独自研修では、セキュリティスペシャリストとして必要となる知識や、ネットワーク・開発系のスキルを学んでいきます」

     

    石田「全体の研修と、セキュア独自の研修という2段階でしっかりとプログラムを組んでいるのが特徴ですね。ベースの知識を身につける研修から専門的な研修まで、幅広く揃っていると自負しています」

     

    田村「私自身が新入社員のときに受けてとくに印象的だったのが、事業理解のための研修。会社がどんな事業をしているのか、ほかの部門がどんなことをやっているのかをしっかり理解できる内容でした。その後コンサルタントとしてお客様からさまざまな相談をもらった際に、この件ならどの部に相談すればいいのか判断がしやすかったのは、この研修のおかげだと感じます」

     

    充実した育成制度は、田村がNRIセキュアに就職を決めた理由のひとつでもあります。

     

    田村「私は文系出身でセキュリティを専攻していなかったので、育成制度が充実していることはとても魅力的でした。入社後、インストラクター制度として特定の先輩社員が教育係としてついてくれていたため、安心できました。

    セキュリティのリテラシーのない私のペースにあわせて指導をしてくれたので、段階的にスキルアップできました。わからないことや悩みをすぐに相談できる人がいたのは、本当に心強かったですね」

    「人を育てる」という文化が根づいているからこそ、成長を実現できる

    セキュリティ人材育成

    NRIセキュア独自の育成制度としてもっとも特徴的なのが、「年間168時間の自己研鑽目標時間」です。資格取得のための学習、新技術のカンファレンスに参加するなどさまざまな「自己研鑽」に充てることができ、受講費等も還付されます。また、資格を取ることでNCSEというエキスパート(NCSE:NRI SecureTechnologies  Certified Security Expert)として認定される、社内表彰制度も設けています。

     

    石田「168時間の自己研鑽は、社員に多様なキャリアを描いてもらいたいからこそ作られた制度。年度が始まるタイミングで上長と1on1で、計168時間の計画を立ててもらいます。具体的な目標やそれに要する時間を決めることで、より効果的なインプットができると考えています」

     

    田村「セキュリティ資格など推奨資格を多数取得した社員を社内認定する制度NCSEも、キャリアアップの後押しになっていると感じます。実際、入社1年目からたくさんの資格に挑戦している方もいますし、目の前の仕事だけでなく、幅広いスキルを身につけるモチベーションにつながっているのではないでしょうか」

     

    ほかにもユニークなのが「社内トレーニー制度」。これはいわば交換留学のような制度で、最大2年間限定でほかの部署に異動して実務を経験できるという取り組みです。

     

    田村「異動先の領域でこれまで培ったスキルを活かし、元の部署に戻って新たに得たスキルを活かす、という動きができるので、本人にとっても、受け入れる部署・送り出す部署にとってもメリットがあります。また、これまでとは違う仕事を経験することで、今後のキャリアの幅が広がります。

    当社には幅広い事業がありますので、セキュリティ領域のさまざまなキャリアパスを実現していける環境があります。自分なりのキャリアをデザインしてほしいですね」

    さまざまな取り組みを行う中、いかに現場に制度を浸透させられるかが、人事の力の見せどころだと言う2人。そのために実施しているのが「人材開発タスクフォース」。人事部と、各事業部の代表者1~2名が協力し、委員会のようなかたちで人材育成に取り組んでいます。

     

    石田「人事だけで人材育成はできません。人事と現場が一緒になって人材開発をしていくのが大事だと考えています。その取り組みの一つが人材開発タスクフォースです。

    ただ、タスクフォースのメンバー以外でも、当社には面倒見が良い人がたくさんいて、おせっかいなくらい熱心です(笑)。社内文化として、『人を育てる』という意識を全社員が持っているからこそ、誰もが成長を実現しやすいのだと感じます」

     

    変化の激しいセキュリティ業界で活躍するのは、立ち止まらずにキャッチアップできる人

    03今後新たにNRIセキュアへの入社を目指す方に向け、石田と田村は次のようなメッセージを送ります。

     

    石田「人材育成制度は手厚く整っていますが、だからといって制度を利用すれば自動的に成長できるかというと、そうではないと思います。大事なのは、各々の成長したいという気持ちです。とくにITセキュリティは変化の激しい領域なので、立ち止まらずにキャッチアップしていこうという姿勢がとても重要です。

    逆に言えば、今知識やスキルがなくても、キャッチアップする志向があれば大丈夫。実際に新卒採用はもちろんキャリア採用でも、セキュリティ未経験の方にも多くご入社いただいています」

     

    田村「私も入社当時はITやセキュリティに関する知識がありませんでしたが、好奇心を持って目の前の業務に取り組んできました。自分で学び、情報収集をし、技術動向をキャッチアップする。その意識があれば、やっていけると思います。

    また、当社はさまざまなジャンルのセキュリティソリューションを提供しているので、関わるお客様も金融業界から重要インフラ、官公庁など多岐にわたります。課題は業界・企業によっても変わるので幅広い経験が積めること、そして『社会の役に立っている!』と実感できるような大きな案件に携われるのが、当社で働く魅力ですね」

     

    石田「サイバーセキュリティというとハードルが高いと思われがちですが、やりたいという気持ちがあれば、会社として全面的に成長をサポートします。

    また一方で、すでに高い技術力をお持ちの方、専門知識で勝負したいという方にとっても絶好の環境だと思いますよ。セキュリティとひと口に言ってもさまざまな領域がありますが、当社には各分野のスペシャリスト揃いですので、そのようなメンバーと切磋琢磨しながら業務に取り組めます。

    一緒に働くメンバーとして、とても魅力的だと思います。キャリア採用の人も多いので、多様なバックグラウンドの方に、働きやすさを感じてもらえるはずです」

     

    「誰もが安全に安心してITの魅力を自由に楽しめる社会をつくる」というミッションの実現に向けて、自分自身を磨き続け、スペシャリストとして活躍する── そんな人材と出会い、育て、成長を支援するために、石田、田村たちの挑戦は続きます。