SANSが全世界で提供するスキルアップ型のCTF「NetWars」のうち、今回は「Core NetWars」という、攻撃と防御のスキルをバランスよく取り入れたCTFでチャレンジしてもらうことになりました。
全体司会のNRIセキュアテクノロジーズの澤亨保の進行のもと、冒頭にNRIセキュアテクノロジーズの建脇 俊一社長からの激励の挨拶に続いて、インストラクターから大会の説明が始まりました。
今回担当したインストラクターは、SANSインストラクターのChris Pizorさんです。SANSトレーニングの中でも多くの方が受講されている「SEC504:Hacker Tools, Techniques, Exploits and Incident Handling」やOSINTに特化した「SEC497: Practical Open-Source Intelligence (OSINT)」のインストラクターでもあります。同時日本語通訳のもと、NetWarsシステムの概説や、どのように進めていくかなどの説明をお話していただきました。
今回のNetWarsもブラウザからCTF環境を利用できるため、参加者の皆様には事前の環境構築をしていただくことなく、すぐに、NetWarsへの挑戦が開始されました。NetWarsは、問題解答型からフラッグ探索、さらには攻防戦までが一つになったCTFシステムで、各問題にはヒントも用意されており、参加者が自身のスキルレベルに応じて学べる要素がふんだんに盛り込まれています。
今年度も例年同様、最初から得点を積み重ねていく人が多く、どんどんヒントを開いて、技術を磨きながら問題を解き進めていく人もいれば、中にはほとんどヒントを利用せず、自身の力を試される参加者の方もいらっしゃいました。
など、様々な声がありました。
対戦中はスコアボードがZoom経由で参加者の方に表示され、得点や回答の状況、ヒントの閲覧回数などがリアルタイムでモニター表示されます。問題が解かれるたびに前後する順位を横目に、6時間半があっという間に過ぎていきました。競技時間が残り30分の段階では上位のポイントが僅差で、あと1問で逆転できるという熱い展開となっていました。その後は、スコアボードが隠され、カウントダウンの表示のみになり、緊張感が高まります。優勝者にはトロフィーやメダル、副賞でiPadなどが贈呈されることもあり、スコアを見ることができない中、ラストスパートをかけた熱い戦いが繰り広げられました。
1位の方は8,668ポイントと非常に高いスコアを獲得され、インストラクターのChris Pizorさんも驚いていました。また2位の方も8,609ポイントで1位との差が59ポイントと、ここ数年で最も僅差な結果となり、とても熱い戦いでした。表彰式では、上位入賞者に表彰状やメダルなどの景品が贈られました。
参加された中には、思ったよりも簡単だったという方や、難しかったという方もいることと思います。ぜひ今回のNetWarsをきっかけに、セキュリティの奥深さや楽しさを感じていただき、さらなる興味を持っていただければ幸いです。
また皆さんとお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしております。
昨年も参加させていただきましたが、優勝はできず悔しい思いをしておりました。今回、かなり僅差でしたが優勝できて大変喜んでおります。二位の方とは時間中ずっと一位・二位を奪い合う勝負であり、白熱した戦いでした。NetWarsでは普段あまり触れることがない分野の問題にも触れることができ、自分の興味も範囲も広がりました。これをきっかけに、さらに幅広い技術をより鋭く磨いていければと思っております。
(Mojashi 氏)
NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 SANS NetWars トーナメント 2024 事務局
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