
高度セキュリティ資格をこれまでに多数取得。数字の裏にあるのは、“学び続ける”文化と、それがそのままサービスの進化に直結する好循環でした。
サイバー攻撃が高度化・巧妙化を続けるなか、多くの企業は多層防御に取り組み、さまざまなセキュリティソリューションを導入しています。しかし、対策を積み重ねるほどに、こんな疑問が浮かび上がります。「果たして、これらのソリューションは本当に有効に機能しているのか」。そして、「万一それでも侵害を受けた場合、どの程度の被害が生じるのか」――。
こうした問いに、想像や理論ではなく“事実”で答える手段が、ペネトレーションテストやレッドチーム演習です。サイバー攻撃者と同じ視点で擬似的に攻撃を仕掛け、システムのどこに、どのようなリスクが潜んでいるのか、そして侵入を許した場合にどこまで被害が及びうるのか、さらには侵入を適切に検知し対処できるのかを、実際に検証します。
ただし、その診断を成立させるには、攻撃手法はもちろん、SOCをはじめとする“守る側”の知識、そしてITシステムや基盤への深い理解が欠かせません。加えて、技術の進化とともにシステム環境は複雑化し、クラウドまで含めた、より高度で最新の知見が求められています。オンプレミスを前提とした知識だけでは、もはや十分とは言えないのです。
NRIセキュアのコンサルタントは、このニーズに応えるべく、日々の実務で知見を積み重ねると同時に、高難易度のセキュリティ資格に挑み続け、自己研鑽を欠かしません。自らの成長が業務に生き、その経験を糧にさらに実力を高めていく――。今回は、そんな好循環を体現する2人に話を聞きました。これまでに多数の資格を取得してきている河合将隆と、粘り強く深い専門性を掘り下げる岡山あん。異なる強みを持つ2人が、どのように成長し、それをどのように高品質なペネトレーションテストサービスへとつなげているのかに迫ります。
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河合将隆(かわい まさたか)
- 2021年に野村総合研究所へ入社後、NRIセキュアテクノロジーズへ出向。セキュリティ診断業務を経て、現在はペネトレーションテスト関連業務に従事。レッドチーム及びクラウドセキュリティを中心に技術研鑽を続けており、OffSec認定資格(OSEE、OSCE³、OSCP等)をはじめ、Zero-Point Security認定資格(CRTL等)、Altered Security認定資格(CRTE、CARTE等)、HackTricks認定資格(CRTE等)を保有。Japan All AWS Certifications Engineer。
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岡山あん(おかやま あん)
- 2023年に野村総合研究所へ入社後、NRIセキュアテクノロジーズへ出向。セキュリティ診断業務、ペネトレーションテストをはじめ、CSIRT体制支援関連業務、脆弱性情報分析等の業務に従事。レッドチーム、ブルーチーム、OSINT関連技術の研鑽を続けており、OffSec認定資格(OSEP、OSCP、OSIR等)、AWS・Azure関連資格、SANSなどの各種認定資格を保有。
第1章 2人のプロフェッショナル ―― 出会いと、いまの仕事
シニアセキュリティコンサルタント 河合 将隆
Q:まずは、お二人の自己紹介をお願いします。
Q:普段は、どのような業務に携わっているのでしょうか?
第2章 ペネトレーションテストの最前線で、いま起きていること
シニアセキュリティコンサルタント 岡山 あん
システムのクラウド化が加速するなかで、ペンテストの“見るべき観点”も大きく変わりつつあります。現場に立つ2人は、その変化をどう捉えているのでしょうか。
Q:ペンテストやお客様との対話を通じて、最近はどのような課題が浮上していると感じますか?
先日も、ペンテストの一環でWindowsのゼロデイ脆弱性を用いた権限昇格攻撃を実施しました。このケースではEDRによって攻撃を検知できました。このように、AIによって攻撃手法が高度化した場合でも、適切な予防・検知・対応策を組み合わせることで、リスクの低減は可能だと考えています。
一方、適切な予防・検知・対応策が行われていないシステムでは、リスクが高まりますが、攻撃者が現実に取り得る手口を再現することで、防御側の対策だけでは気づきにくいリスクを可視化できるのが、実践的なペンテストの価値だと考えています。
第3章 資格取得の裏側 ―― “学び続ける”を支えるもの

Q:お二人は、セキュリティに関連する様々な資格を取得されてきたそうですね。
Q:なぜ、これほど多くの資格に挑戦しているのでしょうか?
資格は取得すること自体が目的ではなく、あくまで結果です。 ― 岡山
Q:なぜ、これほど多くの資格に挑戦しているのでしょうか?
Q:とはいえ、業務と両立させながら学習時間を捻出するのは、大変ではないでしょうか?
Q:資格試験に失敗することもある、というお話がありました。そんなときは、どうしているのですか?
第4章 知識が“顧客価値”に変わる瞬間

Q:これだけ多くの、そして深い知識が求められる資格を取得したことで、実際に業務で役立ったと実感した場面はありますか?
また、私はペンテストの実務に加えてサービス整備も担っています。これまで資格取得を通して得た知識と、実際の業務の中でのブラッシュアップを重ねながら、100種類を超える手順を整理し、社内への共有を通してペンテストサービスの整備/改善を行っています。例えば、AWS、Google Cloud(Google Workspace含む)、Azure(Entra ID, M365含む)に加え、基幹システムに対するペンテストを高い品質で行うために、IBM z/OSやIBM AIXを対象とした手順も整備しています。実際のペンテスト案件では、毎回新たな気付きや知見が得られます。それらを手順やサービスに反映し続けることで、常に品質向上につなげています。印象的だった案件の一つに、脅威インテリジェンスを活用した先進的な防御の仕組みを評価してほしいというご依頼がありました。この時も、普段から幅広く蓄積してきた知識を生かしてご要望にお応えすることができました。
ブルーチーム側を知ることで、レッドチームとして仕掛けるべき攻撃テクニックを変えることもあります。 ― 河合
第5章 これからのキャリアと、次世代へのメッセージ
Q:今後は、どのように自分を磨き、キャリアを築いていきたいと考えていますか?
Q:これまでの話にも出てきたAIの発展によって、ペンテストやコンサルタントの業務が変わる可能性はありますか?
Q:最後に、セキュリティ業界を志す学生や若手エンジニアへ、エールをお願いします。
まとめ ―― 学びが、そのままサービスの進化になる
2人の話から浮かび上がるのは、「学び続けること」が個人の成長にとどまらず、そのままサービスの進化に直結している、という事実です。攻撃と防御、双方の知見を一人ひとりが融合させながら蓄積し、それをサービスという“組織の知”へと変えて還流させていく。この絶え間ないアップデートの循環こそが、NRIセキュアの高度なペネトレーションテストサービスを支えています。
そして、それを可能にしているのが、資格取得や学習を後押しし、若手が臆せず挑戦・相談できるカルチャーです。個人の探究心が、チームの実力に、そしてお客様への提供価値へとつながっていく――。NRIセキュアのペネトレーションテストサービスは、その好循環をこれからも回し続けます。
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