配属はマネージドセキュリティサービス事業本部で、最初に担ったのは、「定常業務」だった。例えば、顧客からのさまざまな問い合わせに回答する業務では、「メールが届かない」「特定のwebサイトを見ることができない」といった問題に回答する。どこに問題があるのかを調査し、過去の資料に当たり、それでもわからなければ先輩に聞いて、対応した。また、サーバーのアクセスログ調査、ネットワーク機器のトラフィックログ調査、機器の設定変更作業などにも携わった。セキュリティに関するシステムがどのように設計され、動いているのか。その全体像を知ることになり、業務への「入門」としてとても有意義だった。
その後、ある金融機関のデータセンターの移転業務を担当した。従来のサーバーやネットワーク機器を全面的に改め、新規に構築するもので、私はURLフィルタリングサーバー、ウィルスチェックサーバー、スパムフィルターサーバーの新規構築を担当、OSのインストールから各種設定、導入とテスト、データセンターへの機器設置まで一貫して担当した。なんとか構築を完了した時には、ハード・ソフト両面で、サーバーに関する知識や技術を実地で身に着けられたことが、その後のサーバー運用にも活かすことができた。また、ここで品質を担保するというエンジニアとしての基本姿勢が意識づけられた仕事でもあった。