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社長インタビュー

代表取締役 小田島 潤

1996年野村総合研究所(NRI)に入社。2000年NRIセキュアテクノロジーズ設立と同時に出向。その後、認証局システム構築、Webアプリケーションの診断サービス開発、セキュリティ運用監視サービスなどに従事し、2010年同社MSS開発部長、2014年同社MSS事業本部本部長を経て、2015年同社代表取締役社長に就任。また、2016年にはNRI経営役、2019年にNRI執行役員に就任。

「プログラム」との出会い。
「セキュリティ」への確信。

エンジニアをめざすきっかけは、小学生の頃にあったかもしれません。5年生の時にパソコンブームが起き、我が家にも待望の1台が入ってきました。パソコン雑誌にゲームのソースコードが載っており最初はそれらを打ち込んで遊んでいたのですが、それでは飽き足らなくなりBASICを覚えて自分でつくるようになりました。そのうち、どうしたらバグのないプログラムをつくれるかに興味が移り、専門書を読んで試行錯誤を重ねていました。
中学、高校ではスポーツに入れ込み、しばらくプログラミングからは遠ざかっていましたが、大学で情報工学を専攻し、再び関わるようなりました。主役がC言語に変わっており、扱うのは高性能なUNIXのワークステーション。10年のギャップを埋めるのに懸命だったことを覚えています。

大学院では情報工学に加え数理工学に関する研究を行っていたため、当初は金融機関や外資系コンサルティング企業への就職も考えていました。最終的にNRIを選んだのは、エンジニアとしてITに関わっていきたいと思ったから。夢中になれそうな気がしたからです。
私がNRIに入社した頃は、Windows95が登場してインターネットが普及し始めたばかりの時代で、NRIはいち早くインターネット仮想商店街「電活クラブ」を開設して話題になっていました。とはいえビジネスの中心はまだメインフレームだったため、この“レガシー”な技術との格闘から社会人生活が始まるものと思っていました。
ところが配属されたのは、Webを扱う当時最先端の部署でした。そこで社内展示会向けのインターネットショッピング体験システムの開発を担当しました。電活クラブのソースコードをベースにしており、その時に初めてWebのプログラムを覚えました。すべてが手探りでしたが、当時としては非常に先進的な技術を経験することができたと思います。

その後、電子マネーの社内実験プロジェクトに加わりました。今のビットコインなど仮想通貨にもつながるネットワーク型の電子現金です。そこでセキュリティというテーマと本格的に対峙することになりました。インターネットには誰もが大きな可能性を感じていたものの、安全性が重視される商取引などへの適用にはまだまだ懐疑的。これからはセキュリティ技術が新しい価値を生み出すカギになる、そう確信しました。

NRIセキュアの誕生に集う。
ここで起きるすべてが
自分ごとに思えた。

その後異動し、しばらく生命保険のプロジェクトに関わりました。メインフレームが主でしたが、付随するWeb関連の設計や開発を中心となって行いました。お客様向けの業務を初めて経験し学ぶことは多かったのですが、最先端の技術に触れる機会が少なく、どうしても満たされない自分がいました。そんな時に、NRIセキュア設立の話が聞こえてきました。5年前に社内ベンチャー第一号で立ち上がったビジネスユニットが、セキュリティ専門会社として本格的に動き出すらしいと。電子現金のプロジェクトで一緒にやっていた先輩たちから声をかけていただき、出向を決意しました。入社5年目のことです。

設立時のNRIセキュアは、今のコンサルティング事業とマネージドセキュリティサービス事業にあたるものが柱にあり、そこに成長戦略としてソフトウェア事業を立ち上げることが私の部のミッションでした。そうはいっても社員総勢25名、事業計画からサーバーの発注や構築まで何でも1人でやらねばなりません。また、組織の壁などはもちろんなく、毎週全社員で定例会議をするため誰が何をやっているかもすべて分かります。互いに助け合いながらさまざまな業務を経験していきました。当時はすべてが“自分ごと”で、社長になったようなつもりで仕事をしていました。当時の体験が、今の社長としての考えや行動の土台になっていると思います。
その後は長くマネージドセキュリティサービス事業に取り組みました。夜中や休日に電話で呼び出されたり、年に1度か2度は大トラブルに見舞われたりもしましたが、夢中でやっていたからか苦しいとは感じませんでした。きっと刺激に満ちていたのでしょう。

2015年に3代目社長を拝命しました。常に社長のつもりで仕事をしてきたとはいえ、まさか自分が社長になるとは思ってもみませんでした。初代社長の寺田さんは、人間的な魅力で創業時のメンバーを引っ張って来られました。二代目の増谷さんは、セキュリティへの情熱に溢れアライアンスや買収などの交渉ごとにも優れておられた。そんなお二人からバトンを引き継ぐ自分は、どんなリーダーであるべきだろうと懸命に考えました。世の中にはプロ経営者と言われる人もいるけれど、自分はその対極を行ってやろう。セキュリティ技術について世界一強い社長になるのだ、そう心に決め就任の日を迎えました。もちろん、経営に必要な素養や知識もその後身に付けてきたつもりですが。

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社長としてやり遂げたいこと。
20周年を迎えて思うこと。

社長として真っ先に取り組んだのは、コンサルティング、マネージドセキュリティサービス、ソフトウェアの各事業のシナジーを高めることでした。
設立から15年の間に会社は成長を遂げ、社員数は300名を超えています。それぞれの事業が強い競争力を持っていながら、バラバラに事業を展開しているのはもったいないと以前から考えていたことです。コンサルティングでお客様が抱える課題や対策を明示することから始まり、セキュリティの脆弱性を診断、セキュリティを強化するソフトウェアを開発・提供して、日々のセキュリティ運用監視を行う・・・それぞれの事業を緊密に連携させることがより大きな付加価値の提供につながると考えました。ここに新しくDXセキュリティ事業を加え、各事業を横断する研究開発センターを設立し、今も機能強化を推進しています。

何としてもやり遂げたいと考えているのがグローバル展開です。国内では常にトップ企業として業界をリードしてきました。上記の各事業が連携し、会社全体でセキュリティのトータルソリューションを提供できる企業は他国含め殆ど存在しないため、世界で勝負できる力は十分にあると考えています。セキュリティ関連企業や日系企業が数多く集まるアーバインに、北米支社を設立しました。北米支社を拠点にさまざまな情報収集や関係づくりを推進しつつ、海外展開をしている日系企業などへの支援実績を増やし、海外でのさらなるプレゼンスを高めていく計画です。

2020年の8月で設立20周年を迎えました。これまで継続的に二桁成長を続け、社員数も単体で500名近くになりました。セキュリティ市場の拡大を上回る成長率は、“ベンチャー”らしく皆がアグレッシブに取り組んできた成果です。今後も高い目標を掲げ挑戦し続けていきたいと思います。

最近ニュースなどでサイバー攻撃やセキュリティ事故を耳にする機会が増えましたが、実は基本的な手口や技術は20年前と大して変化していません。脆弱性つまりセキュリティの穴を防ぎきれていないだけなのです。むしろITの普及や拡大に伴いその穴は増え広がり、ビットコインなどが登場したことで犯罪者がお金にしやすくなりました。セキュリティリスクが社会や企業経営に与える影響も格段に大きくなっています。私たちの役割は今後ますます重要になっていくことでしょう。そのような仕事に携われることを幸せに思うとともに、社員一人ひとりが一層のレベルアップを図れるよう、人材育成にもしっかり取り組んでいかねばなりません。

若きエンジニア、
そして学生のみなさんに
伝えたいこと。

NRI前社長の嶋本さんが「Mutual Respect」、つまり相互の尊敬という言葉をよく使われており、私も大切にしてきました。社長であろうと新入社員であろうと皆がお互いに1人の専門家として尊重し合い、能力を活かし合ってこそ組織は成長できるのだと思います。
NRIセキュアでは、専門性の高い人材が尊敬されます。この会社に入った限りは、年齢関係なくこれだけは誰にも負けないという専門性を身に付けてほしいと思います。それは技術に限らず、法律や業界知識など武器になるものなら何でも構いません。ただしお客様から見れば全員がセキュリティの専門家ですから、基本知識を備えたうえで自分の専門性を研ぎ澄ます、いわゆる「T型人材」に育ってもらいたいと思います。
設立当初から人材育成、能力開発を重視しており、年間168時間は自己研鑽、能力開発に使うよう求めてきました。年間で社員1人あたり50万円ほどの予算を割り当てていますので、それぞれのやり方で自身に投資してほしいと思います。

最後に、NRIセキュアを志望してくださる学生の皆さんに向けて。セキュリティが成長分野だから、収益性が高いからという動機はもちろん結構ですが、純粋にセキュリティやITに対して興味があり、それが面白い、好きだと思える人に来ていただくのがお互いにハッピーだと思います。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、まさにそのとおりです。仕事だから当然辛いことや苦しいこともあるけれど、好きであれば必ず乗り越えられる、それが多くの社員を見てきて実感することです。このサイトのテーマにもあるように、この会社で夢中になれるものを見つけて、とことん楽しんでほしいと思います。

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NRI SecureTechnologies, Ltd.

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