2020年にNRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)にセキュリティエンジニアとして入社した萬 ゆきの。現在はセキュリティ製品のプリセールスとカスタマーサクセスを担っています。文系出身ながら、オープンな組織風土の中で周囲に支えられ、歩んできたキャリアパスについて語ります。
IT未経験でセキュリティの世界へ。
明確なビジョンが導いたキャリアパス
大学では商学部で計量経営学や企業評価を学んだ萬。セキュリティ業界への興味が芽生えたのは、就職活動を始めてからのことでした。
「NRIのアプリケーションエンジニアを志望して説明会に参加した際、そこで担当者から紹介されてNRIセキュアの存在を知りました。セキュリティ分野は高度な専門性が要求されると認識していたので、新卒からこの領域に携われる可能性に強く惹かれたのを覚えています。
就職活動時、私が重視していたことは大きく3つありました。第一に会社の経営方針に共感できるかどうか、第二に個人の成長の機会があるかどうか、そして第三に良好な職場環境があるかどうかです。
多くのインターンシップやOB訪問を通じて、さまざまな企業の社員と対話した結果、私の3つの軸すべてに合致したのがNRIセキュアでした」
入社後、ソフトウェア事業本部の運用チームで3年間にわたってセキュリティエンジニアとしての業務を経験した後、4年目に現在の営業チームへと異動した萬には、明確なキャリアプランがありました。
「大学のころから新しい事業や製品の開発に関心がありました。それを実現するためには、まず現在の技術で何が実現可能かを理解することが重要です。さらに、市場のニーズを把握することも不可欠だと考えていました。
入社して最初にセキュリティエンジニアとして技術的な知識を吸収し、現在はプリセールスを担当しながら、まさに市場のニーズについて学んでいる段階です。
プリセールスへの異動は自ら希望しました。フロント営業やマーケティングも選択肢としてありましたが、セキュリティエンジニアとしての知識や経験を活かしたいという思いがあったからです。また、NRIセキュアが今後も技術力の高い製品を提供し続けることに貢献したい気持ちもありました」
ビジョンの実現に向けて着実にキャリアを築いてきた萬。IT未経験ながら成長を遂げられた背景には、周囲の支えと充実した人材育成制度がありました。
「入社するまでまったくITに触れたことがなかったので、とにかく勉強が大変でした。新人研修に必死で食らいつき、諦めずに取り組むことができたのは、同期の支えや多くの先輩方が丁寧に指導してくださったおかげです。
また、人材育成プログラムや自己研鑽を支援する制度にも助けられました。NRIセキュアでは、年間168時間を研修や自己研鑽などの能力開発に充てるよう目標を定めています。個人の成長の機会を求めていた私にとって、こうした組織風土はモチベーションを維持する上で大いに役立ちました」
また、萬は品質に決して妥協しないNRIセキュアの企業文化からも大きな影響を受けてきました。
「入社前から、品質にこだわりのある会社だと理解していましたが、実態は想像以上でした。プリセールスを担当するようになって、品質を追求する意義をより深く理解しています。高品質な製品であれば、お客様の要件に合わせて柔軟にカスタマイズすることが可能ですし、製品の開発意図やお客様にとってのメリットについて、確かな根拠を持って説明することができるからです」