保険業界は、新商品の発売や事務取扱の変更などに伴って発生する文書作成や更新作業は、膨大なドキュメントの中からデータを抽出・ペーストして、条番号や文言の修正をするといった作業の大半を手作業で対応しています。
2010 年の契約者保護規定を強化する保険法の改正を背景に、約款をはじめ、お客様用のしおりやリーフレット、規定やマニュアル等の作成・更新業務は継続的に発生するため、作業の効率化とスピードアップとともに正確性の担保が求められました。そこで、保険会社向けに変革に対応できるシステムを構築しました。
保険商品ごとに作成されるしおり約款には、複数の特約に関する約款情報を記載する必要があり、新しい商品を発売する都度、人手での改定作業が必要でした。
「しおり約款作成支援機能」を利用することで、ユーザーはマスター約款から任意の約款、特約を画面上で選択して「しおり約款構成情報」を作成し、指定した構成に沿ったしおり約款を自動生成することができ、手作業によるミスを防止することができます。
また、関係する約款や特約に変更が生じた場合にアラートが一覧表示され、しおり約款への反映漏れを防ぐことができるため、担当者の業務負荷を軽減すると同時に作業の正確性・品質が向上します。
さらに、契約者に配布されるという点を考慮して、ルビの追加や表の挿入といった、読みやすくするための機能も用意しています。