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NRIセキュア、宇宙関連システムのセキュリティ対策を包括的に支援するサービスを提供開始

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は、宇宙産業に携わる企業に対して、宇宙システムのセキュリティ対策を包括的に支援する「宇宙産業サイバーセキュリティ支援サービス(以下、本サービス)」の提供を、本日開始します。

宇宙システムにおけるセキュリティ対策の重要性

新たな宇宙ベンチャー企業の設立や、異業種からの参入など、宇宙産業が急速に成長する一方で宇宙関連企業や製品への攻撃事例も増加[i]しています。加えて、宇宙産業は国家の安全保障にもかかわる重要な産業であるため、セキュリティ法規やガイドラインが各国で進められています[ii]。このような背景から、宇宙産業に携わる企業には高度なセキュリティ対策が要求されており、今後さらなる強化が求められていくと考えられます。

宇宙産業サイバーセキュリティ支援サービスの概要と特長

本サービスは、宇宙空間で使用される人工衛星や宇宙ステーション等(宇宙セグメント[iii])と、衛星観測システム/衛星通信モデムや工場における開発・製造システム等(地上セグメント[iv])で構成される宇宙システムに対し、総合的なセキュリティ対策を提供します。

宇宙セグメントと地上セグメントの両方に対応するセキュリティ支援をワンストップで提供することで、宇宙産業で活躍する企業のシステムやデバイスの安全性・信頼性の向上に寄与します。

図1:本サービスが対象とする支援範囲20241120_01

※経済産業省「民間宇宙システムにおけるサイバーセキュリティ対策ガイドラインVer 2.0」を参考にNRIセキュアにて作成)

両セグメントに対するコンサルティングだけではなく、デバイスやシステムのセキュリティ診断や脆弱性の監視・分析、セキュリティ研修など、多岐にわたるサービスを用いて包括的な支援を提供可能です(オプションサービス)。

図2:「宇宙産業サイバーセキュリティ支援サービス」の周辺サービス例20241120_02

※宇宙航空開発機構(JAXA)「システム設計標準」[v]を参考にNRIセキュアにて作成

 

本サービスの詳細については、次のWebサイトをご参照ください。

https://www.nri-secure.co.jp/service/consulting/space-cyber-security

 

NRIセキュアは今後も、企業・組織の情報セキュリティ対策を支援するさまざまな製品・サービスを提供し、安全・安心な情報システム環境と社会の実現に貢献していきます。

 

[i] 経済産業省にて策定された「民間宇宙システムにおけるサイバーセキュリティ対策ガイドラインVer 2.0」によると、米国航空宇宙局(NASA)では、2017年から2020年の4年間にフィッシング、マルウェア等のサイバー攻撃が 6,000 件以上検知されています。詳細については、次のWebサイトをご参照ください。https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/sangyo_cyber/wg_seido/wg_uchu_sangyo/pdf/20240327_1.pdf

[ii] 例えば、2020年9月に米国で大統領令「SPD-5 Cybersecurity Principles for Space Systems」が発行されました。その中では、宇宙システム(衛星、地上システム、センサーネットワークなど)は悪意のある攻撃者を考慮した設計・開発が求められています。

[iii] 宇宙セグメント:人工衛星や宇宙ステーションなどの宇宙空間で使用されるIoTデバイスから構成される分類を指します。

[iv] 地上セグメント:宇宙セグメント内のIoTデバイスを制御する衛星観測システムなどのITシステム、または衛星通信モデム等のIoTデバイスから構成される分類を指します。

[v] 宇宙航空開発機構(JAXA)「システム設計標準」の詳細については、次のWebサイトをご参照ください。https://sma.jaxa.jp/TechDoc/Docs/JAXA-JERG-2-100.pdf

ニュースに関するお問い合わせ

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社 広報担当
E-mail:info@nri-secure.co.jp