NRI SECURE

廣野 壮志

セキュリティは、マイナスをゼロにするものではなく付加価値を生み出すもの。

SOUSHI HIRONOSOUSHI HIRONO廣野 壮志マネージドセキュリティサービス事業本部

クラウド時代におけるセキュリティのあり方を
誰よりも早く取り込んでいきたい。

近年よく耳にするクラウド化。当然企業においても社内クラウド化を推進する流れになり、私たちに相談が寄せられることも増えてきました。クラウドはアカウントの管理が大変だったり、パブリッククラウドのセキュリティの仕組みの構築が大変だったりするので、そういった側面での監査や、統制を取るような仕組みの構築を任されて行なっていきます。セキュリティデバイスを導入してセキュリティを構築するというアプローチではなく、セキュリティ要件を設計し、自分たちでいろいろサービスを組み合わせて新しいセキュリティをつくっていくようなアプローチのやり方を私たちは行なっていきます。
これまでのサーバー管理では、夜間や土日などでもディスクが壊れてコールが来てといったことも少なからずありました。しかしクラウドに変化していくことでそのようなハードウェアの故障の対応といったもので運用の価値を出すのではなく、パブリッククラウドを利用するお客様が増えていく流れの中では、セキュリティというものに本質的に向き合った付加価値をいかに出していくかが重要だと考えています。そのための自己研鑽も怠らない様にしています。新しい機能がどんどん生まれてくるのできちんと検証し、スピード感をもって提案に取り入れるようにしています。

クラウド時代におけるセキュリティのあり方を 誰よりも早く取り込んでいきたい。

ニューノーマルの時代における
セキュリティの考え方とは何か。

コロナ禍によって緊急事態宣言が発令され、多くの企業がテレワークを導入していきました。その結果、これまでとは違う働き方が生まれました。それによってセキュリティの要件も大きく変わってきています。例えばインターネット上に仮想の専用線を設定し、特定の人のみが利用できる専用ネットワークであるVPN。これは通信を暗号化できるため、リモートでも社内ネットワークへのアクセスを可能とするシステムです。以前は全社でリモートワークをする企業はほぼなかったので対応できていたものが、全社員がリモートワークをするとなるとそれに対応できる十分なキャパシティがないといった状況が起こってしまいます。加えてVPNだけではリモートワークにおけるセキュリティを保てなくなってきていたりと、新たなセキュリティの構築が求められることが最近は増えてきました。このような時代においてはファイアウォールを設けて外部からの攻撃を防ぐこれまでの境界型モデルは限界にきはじめています。クラウド化がさらに進んだニューノーマルの時代では、すべてがゼロトラストネットワークになることを想定して、セキュリティを構築していくことが大事だな、と感じています。
私はセキュリティとは、攻撃されたときのマイナスをゼロにするものではなくて、付加価値を生み出すものとして捉えてもらうようになってほしいと日々思っています。このようなネットワークですべてがつながる時代においては、新しいサービスをはじめるときにセキュリティはもう必要不可欠なもの。だからこそセキュリティができる可能性をもっと伝えることで、そのサービスを魅力的に磨いていくことに貢献していきたいと思っています。社会全体にそういうマインドがもっと根付いたら、世の中はもっと安全に、かつ便利な社会になっていくでしょう。まだまだこれから。よりよい明日を信じて、頑張ります。

ニューノーマルの時代における セキュリティの考え方とは何か。

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