導入事例

    セキュアファイル転送サービス クリプト便 導入事例シナジーマーケティング株式会社 様

    アクセス元の制御や承認ワークフローなど、CRMユーザーの秘密情報を守るセキュアな仕組みを実現

    総合顧客管理(CRM)システム「Synergy!」やBtoBマーケティングツール「Synergy!LEAD」などのサービスで知られるシナジーマーケティング株式会社。同社では2018年9月、監査対応のためのアクセス制御や承認機能などを備えたセキュアなファイル交換の仕組みを実現するために、セキュアファイル交換サービス「クリプト便」を導入。セキュアなデータ転送や、クラウドサービスならではの運用コスト削減なども含めた多彩なメリットを実現しています。

    導入背景:システム監査での指摘をきっかけによりセキュアなファイル転送ツール導入を決定

    広告による新規顧客の獲得から、既存顧客との関係性強化による収益化まで、企業のデジタルマーケティングを一気通貫で支援するシナジーマーケティング株式会社(以下、シナジーマーケティング)。同社が「クリプト便」を導入したのは、システム監査がきっかけでした。同社では以前から、外部とファイル授受の際に他社のファイル転送ツールを利用してきましたが、「アクセス元の制限ができないという問題があり、この点を指摘された」と管理部 情報システムグループ 一松達矢氏は振り返ります。

    アクセス元の制限ができないと、たとえば自宅のPCからでもシステムへのアクセスの可能性がうまれ、セキュアレベルが下がるため、さらに別の措置を講じていました。加えて以前の製品では、上長の承認前にアクセス先のURLが発行されるといった、ワークフロー上の問題もありました。「CRMのソリューションやコンサルティングを提供している当社では、社内にお客様の秘密情報を多数保管しています。こうしたセキュリティ課題の解決は急務であり、要件を満たす新しいツールを早急に検討する必要がありました」。

     

     

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    管理部
    情報システムグループ
    一松 達矢 氏

    「他のオンプレミスのファイル転送ツールと比較した場合、初期導入でもランニングコストでも、明らかに2倍以上のコスト差がありました。当社のサーバーにオンプレミスのシステムとして組み込んだ場合、大きな負担が予想されることからも、おのずとクラウドサービスであるクリプト便の採用が決まりました」

     

    導入経緯:セキュリティ機能を支えるオプション設定さらにクラウドならではの省コストが決め手

    新しいツールの検討が始まったのは2018年3月。選定に当たっては、「アクセス元の制限が可能であること」と「承認のワークフローを構成できること」の2点が必須要件でした。複数の製品やサービスを比較検討した結果、これらの要件に加え、ログの保管期間の延長オプションなどを評価して、クリプト便の採用を決めたと一松氏は語ります。「当社規定では1年以上のログ保管期間が定められていますが、クリプト便ならこちらの要件に応じて保管期間を変更できます。データセンター監査が要求するセキュリティのチェック項目も、クリプト便は最初から満たしており、改めて監査を受ける手間がありませんでした」。

    また今回候補になったツールは、クリプト便以外はすべてオンプレミス運用でした。唯一のクラウドサービスだったクリプト便を選択した理由を、一松氏は「圧倒的なコスト差で導入を決めた」と明かします。「他のオンプレミスの製品と比較した場合、初期導入・ランニングコスト共に、明らかに2倍以上のコスト差がありました。当社のサーバーにオンプレミスのシステムとして組み込んだ場合、大きな負担が予想され、おのずとクリプト便の採用が決まりました」。

    2018年4月には運用計画作成がスタート。5月からは社内申請や移行データの作成など運用準備が動き出し、6~8月にかけて社内の一部ユーザーへの試験的展開。課題などを修正した上で、9月には全社運用が始まりました。

    導入効果:データを扱うすべての作業をクリプト便に統合セキュリティ強化と省コストに加え省力化も

    現在のユーザー数は、209ユーザー(うち社外ユーザー:9ユーザー)。利用対象部署は全社にわたり、中でも外部とのやりとりが多い人。特にファイル転送ツールを必要とする秘密情報や、大容量のファイルを送ることの多い人にアカウントを付与しています。クリプト便が導入された結果、当初の監査対応に加え、さらにいくつかの新しいメリットがもたらされた一松氏は語ります。その一つが、「取り扱うデータにクリティカルな情報が含まれていないかどうかをチェックできること」です。

    同社では個人情報を扱う業務や、顧客データが格納されているデータベースに直接アクセスする場合には、各人のPCから隔離された別の環境が用意されています。それ以外の情報は、必要に応じてローカルのPCにデータをダウンロードして作業しますが、その際も「秘密情報が含まれていない」ことを確実に確認・証明する必要がある。これをどう担保するのかという議論が、これまでも繰り返されてきました。「そこで監査対応で導入したクリプト便を、こうしたダウンロードの際のチェックツールとしても活用すれば一石二鳥だと気づき、当初の『監査対応』に加えて『ダウンロード時のチェック作業』もクリプト便に集約することにしたのです」。

    統合の結果、一つのアカウントで「外部とのファイル授受」と「社内でのデータ機密度チェック」の2つの用途をまかなえるようになり、シンプルな運用と大幅なコスト抑制を実現。さらに上長が承認しない限り送信できない「承認機能」や、送信、ダウンロード履歴の記録、そしてアクセス制御までをすべてクリプト便の中で完結しています。一松氏が挙げるもう一つのメリットが、「返信機能による無駄な社外アカウントの絞り込み」です。以前のサービスでは、利用するアカウントの中には、社外のお客様のアカウントまでを含めて個々に作成し、管理もすべてシナジーマーケティング側で行っていたため、問い合わせ対応などが運用の大きな負担となっていました。「そこで、クリプト便の返信機能=送信先のお客様から返信できる機能を使ってみたところ、お客様側も『たまにしか使わないので、専用のアカウントよりもこちらが楽だ』と言ってくださり、社外のアカウントが30ユーザーから9ユーザーまで一挙に減りました」。

     

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    今後の展望:運用開始から1年を迎えよりセキュアで安定した運用の確立を目指す

    シナジーマーケティングでは導入以来、クリプト便のさまざまなオプション機能を活用して、CRMデータの保護にふさわしいセキュリティ機能の実現を図っています。「URLをクリプト便のデフォルトから、独自のURLに変更できる」機能も、その一つ。ユーザーが自社だけのURLを設定できるため、IDとパスワードの組み合わせ以上にセキュリティ面での防御力がアップします。

    2019年の9月で全社利用開始から1年を迎え、「やっと運用が落ち着いて、ユーザーも慣れてきた感触があります。クリプト便の直感的に操作できるUIは、社内に抵抗なくこうしたツールを浸透させる上で有効です。今後もNRIセキュアの協力を得ながら、安定運用を継続していきたいと願っています」と抱負を語る一松氏。クリプト便という新たなツールを得て、シナジーマーケティングのデータセキュリティ強化の取り組みはさらに前進していきます。

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    会社概要

    シナジーマーケティング株式会社

    2000年創業。広告による新規顧客の獲得(広告領域)から、既存顧客との関係性強化による収益化(CRM領域)まで、企業のデジタルマーケティングを一気通貫で支援。さらに「ツールを使いこなせない」、「CRM施策に時間を割けない」といったお客様を支援するため、CRMのプロによるエージェント事業も体制を整えている。ここではデータの分析、広告運用、施策の運用代行などのアウトソーシングサービスやWebサイトの制作などをサポート。ツールの提供だけにとどまらず、人的な支援も積極的に行い、お客様からご好評をいただいている。
    https://www.synergy-marketing.co.jp/

    ※本文中の組織名、職名、概要図は公開当時のものです。(2019年7月)