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SANS NetWarsトーナメント2016 トーナメント結果

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2016年8月19日、20日、多数応募いただいた中から抽選で選ばれたセキュリティに興味がある学生約100名が、SANSのセキュリティトレーニング、そしてNETWARSトーナメントに参加しました。

9時開場予定の中、8時頃にはちらほらと学生の皆さんが会場に集まりはじめ、学友や今回初めて会う隣席の方と挨拶をされていました。また、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地の学生のみなさんにお集まりいただきました。

2016年8月19日(金)1-DAY Workshop

netwars2016report_fig1初日はSANSの認定インストラクターであるTim Medin氏によるセキュリティトレーニングを行いました。

講義の途中、多くの質問もいただきました。当初は少なかった質問も、Timの軽快なトークで緊張が解けたのか、次第に増えていきました。

今回の講義では、世界中のインシデントハンドリングチームやシステム管理者に受講されてきた実績のある3つのSANSトレーニングコース(SEC560、SEC504、SEC575)を1日にまとめた特別なコースをご用意しました。

講義の具体的な内容は、倫理的かつ合法的に許可を得た上で行うペネトレーションテストのあり方(SEC560相当)、ネットワークの主要技術やスキャニング手法(SEC504相当)、モバイルデバイスのセキュリティ(SEC575相当)などを学習し、また実際に仮想環境で様々な診断ツールを試しながら、ネットワークやシステムの脆弱性診断の方法について学んでいただきました。

 

2016年8月20日(土)NetWars Tournament

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2日目は、1日目に習得したセキュリティ知識も踏まえた上で、みなさんにSANSが全世界で提供するスキルアップ型のCTF「NETWARS」に挑戦していただきました! NETWARSは、問題解答型からフラッグ探索、さらには攻防戦までが一つになったCTFシステムで、参加者が自身のスキルレベルに応じて学べる要素がふんだんに盛り込まれています。

今回はスコアボードもリニューアル。得点状況や出題の解答状況、ヒントの閲覧回数などがリアルタイムでモニター表示されます。問題が解かれるたびに前後する順位を横目に、長いようで短い6時間があっという間に過ぎていきます。

 

 

2016年8月31日(木)NetWars Tournament 結果発表

最後の最後まで僅差だった今回のNETWARSトーナメント、優勝と準優勝は同点で、ヒントの閲覧回数の差で順位が決まりました。3位以下も稀に見る僅差でした。netwars2016report_fig3

今年で3回目の開催となる今回のNETWARSトーナメントですが、これまで開催した中で一番高いスコアでの勝敗となりました。Tim Medin氏によると、米国で行われている社会人が参加対象のNETWARSと比較しても、今年の参加者の皆さんはレベル的に引けをとらず、一昨年、昨年と比較しても学生さんのスキルが格段に上がっているとのことでした。

思ったよりも簡単だったでしょうか。難しかったでしょうか。楽しかったでしょうか。悔しかったでしょうか。いろいろな思いがあると思いますが、今回のトレーニングとトーナメントをきっかけに、セキュリティにより興味を持っていただければ幸いです。

高い倍率をくぐり抜け、ご参加いただいたみなさんには、それぞれ帰った場所でセキュリティの楽しさや奥深さを、参加できなかった皆さんにも伝えていただければと思います。

また皆さんとお会いできることを楽しみにしております。